非終生雇用は日本の精神風土に合わないのでは

elenapanda552008-06-10

青森の加藤さん
すっかりワイドショー独占ですね。

確かに名門校を出て一浪して短大⇒派遣社員…と
狭い了見の人たちからすれば
落ちた負け犬人生かもしれない
希望もないのかもしれない…

一部マスコミで「正規雇用者だったらもっと将来に希望が持てたのかも」
というコメントがありましたが
こじつけかもしれないが
この雇用不安は
ここ最近のうつ病&自殺の増加などのように
日本全体をどんよりと社会不安に陥れているような気がしてなりません。

いわゆる98年ショックは別の側面では
日本社会が欧米型の雇用形態になるように思えましたが
やはり日本人の精神風土からみると
終身雇用は限りない社会安定、経済安定、家庭安定…につながる気がするのです。
転職の自由とかキャリアアップなんてのは
あまり日本人のメンタリティーに合わないのではないのかなあ
実直・勤勉の日本人の良さを生かせると思うのですが

みんながみんなアメリカのビジネスマンみたいに
年収アップを狙ってスカウトされたり
転職したりするわけじゃないでしょ?
サバティカル制度なんてあるのは欧米だけだもんね

個が公に奉仕する欧米の労働観と
公に属して奉仕する日本の労働観は根本的に違うような気がします

ましてや日本は会社人間の国ですからね
ある意味宗教よりも救済力がある気がする

青森の加藤さんが友人・家族・会社から離れて孤立感を深めていったように
社会との帰属感を持たせるのには
しっかりと安定した雇用がないといけないと思うのですが…

政治家さんたちは何でこの問題を論議しないのか
とおもったら政治家の先生たちこそ
どんなに偉くても
選挙で落ちたら議員職を失ってしまう
不安定そのものの職場なのですね。