願うって悪いこと?

elenapanda552008-10-18

「無名戦士の歌」あるいは「悩める人々への銘」
という詩がありますが
(下記参照)

「大きなことを成し遂げるために 強さを与えてほしいと神に求めたのに
   謙遜を学ぶように 弱さを授かった
偉大なことができるようにと 健康を求めたのに
   よりよきことをするようにと病気を授かった
幸せになろうとして 富を求めたのに
  賢明であるようにと 貧困を授かった
世の人々の称賛を得ようとして 力と成功を求めたのに
  得意にならないようにと 失敗を授かった
人生を楽しむために あらゆるものを求めたのに
  あらゆるものを慈しむために 生命を授かった
求めたものは一つとして与えられなかったが 
  願いはすべて聞き届けられた
神の意にそわぬものであるにもかかわらず
  心の中の言い表せないものはすべて叶えられた
私はもっとも豊かに祝福されたのだ」

私はこの詩を見るとどうもむかつく
「じゃあ、“私”ってなんなのよ」
と思うわけで…
“私”はなにも願っちゃいけないの?
神の願うこと以外は何も望んじゃいけないの?ってわけ
神が望むこと以外は欲してはいけないから
私の意志や考えってなんなのさ、と思う

キリスト教は人間が自由意志を持つことから不幸が始まったというけど
エゴ=すべての悪の根源ってわけ?
エゴ=世界征服とか貧しい人々の搾取や快楽殺人というわけでもあるまい
人間の望みにはまっとうなものだってある

そもそも相手=人間の望みを無視して自分の願望を押し付ける神ってなんなのよ
普通愛は相手の幸せを望むでしょう?
もし「お前にはこれが幸せなんだ、これがお前への俺の愛なんだ」って強要する恋人がいたら
それは愛でも何でもないでしょう?
私には神ってのは天上から人間の不幸を眺めてほくそえんでいる存在にしか映らない