順境の時も逆境の時も…

大阪の乳児殺人事件
自殺した母親が被疑者死亡のまま
書類送検されましたね…

この類の事件を見ると
「母性愛神話」の怖さを感じてしまう

確かに生命は尊い
生まれてこなくていい生命なんてない
10月10日おなかの中で育てて腹を痛めて産んだ子だもの
可愛くないはずはない

だけど…
親の手に掛けられて命を落とす子が
どれほどいるだろうか
子を捨てた親
子を手放した親がどれほどいるだろうか
子どもを愛せない親がどれほどいるだろうか

私は福祉の仕事で
子供を手放した親、
親権を取れなかった親
子供を虐待する親
子供を愛せないで苦しむ女性たちをたくさん見てきました…

確かに親の愛は海より深い
けれど子どもを愛せない大人が現実的に存在する
ということを全く否定するのもどうだろうか

親に捨てられた子
虐待を受けた子は自分の存在をどう受け止めたらいいのだろうか

愛は単なる感情の高まりだけではない
愛には意志も必要である
これは男女の間の愛だけではない
確かに赤ちゃんやいとけない子供はかわいい
かわいいから愛するのでは
単なる男女の間の「ラブラブ」な恋愛とレベルは同じである

順境の時も逆境の時も
自分の子供を意志をもって愛せるか

それを考えてから「できちゃった婚」なんてしてほしいな