情けは自分のためにだけ？

業務上いろいろな電話をとります

先日も「自分の息子のことで相談なのですが…」と
お母様を名乗る方から電話

「うちは受け付けは18:30までなので
それまでにお越しいただけますか」
と案内すると
「実はうちの子は遠くの学校に通っているので
間に合っても19:00すぎなんですけど
それまで待ってもらえませんか」

「それでしたら学校の近くで
お探しになってはいかがですか」
と伝えると
「遠くて面倒なので家の近くがいいというのですけど」
とお母様
よくよく聞いてみたらお子様は何と大学生…
なんで自分で電話して聞いてこないんだか…？

親の愛情は時に理性をも失ってしまう
とあっさり書いてもいいかもしれないけど

昔弁護士さんとお話しする機会があったのですが
「離婚調停は当人の感情がもつれあう問題だけど
私たち弁護士は勝ち負けが問題だから
非常にやりにくい」

学校や医療の現場でクレームが
最近増えたと感じている人が多いそうだが

実は自分の感情を混同させた
私怨を公憤にすり替えた問題なんでは
ないかと思う時がある
「待つのが嫌だ」
「自分だけ特別扱いしてもらえなかった」
という単純なことでも「サービスが悪い」と
騒ぎたてる人はどの現場でもある気がするのですが…

情に厚い人というのを最近見ませんが
果たしてこのお母さんは
愛情豊かな親なんだか…
薄情な私からすれば疑問だらけです…