繰り返してしまう人・逃げ出せない人たち

elenapanda552009-07-25

ストーカーによる殺人・監禁事件の容疑者が
被害者である元交際相手とともに
沖縄で身柄を拘束されたそうですが

うちのおかんは
「なんで途中逃げなかったの?」と
あっさり聞いていたが
これはやっぱりたびたびの暴力と付きまとい行為で
恐怖心のため
そしてたびたび学習させられた無力感により
犯人から逃げられなかったのだろう

しかし暴力被害女性の援助を
過去に経験した体験からいえば
やはりやるせない思いがよぎる…

直近にも一週間拉致・監禁されていたのに
どうして足のつきやすい実家に帰ってしまったのか…

DVの加害者は被害者にとっては
「元夫や元恋人」つまり
「かつては好きだった人」
「かつては一緒に暮らしていた人」または
「自分の子供の父親」でもあるのだ
被害者と加害者の間には
いろいろな思い出や感情があるといえば…ある

でも愛憎が渦巻いて時には
暴力や殺人にまで至るケースもある
だからこそ援助者や行政機関は
身の安全を第一にしたいわけで…

でも被害者にとってはそこのあたりが
スパッと割り切れないのである
「私がいなくなったら死んじゃうのでは」
「お酒を飲まなければいい人なの…」
「二度としない、反省してるって言ってたから」

ここにDV保護の相いれない問題がある

女性たちの「情」も尊重しなければならないが
何か事件があったら「警察は何をしてたんですか」
「行政の無策ぶり」とたたかれる保護する側の懸念も
できればマスコミは理解してほしいのだが

警察なんかは「民事不介入」
「夫婦喧嘩や痴話に警察は付き合ってられないよ」
と突っぱねていた昔の方が「楽でいい」という人もいるみたいですよ