祈りさえ私のためにするな

中古のCDのぞいてたら
ドリカムのベストが安かった

んでついつい買ってしまったけど
とくにファンでもなかったけど
でも結構いろんな曲に
いろんな思い出あるもんだなあ
と感慨深く思いつつも

でも〜
何かただよう違和感
彼らのひた向き・一途な恋愛ワールドに
今の私は
もうついていけないのだった…

なんで恋したんだろ〜
みたいに｢傷ついたけどいい思い出さ〜｣
と言えるのは若いうちだけ

この年になってはダメージ多すぎ
立ち直れない
やり直しできない

一途・ひた向きは純粋に見えていいかも
しれないけど見方を変えれば
偏向・周りが見えないだもん
失敗したら失うものが多すぎる

敗戦後多くの日本人が虚脱感に陥ったように
それまでの絶対的なものが崩れたら
立ち直るのに相当の年月がいる

まだまだ今の私にはドリカムが聞けるまで
立ち直れていないのだろうな

私の場合宗教も絡むから
余計厄介だなあ…
それまでは価値観の根本と言っていいもの
私はそれに裏切られたし
カトリック教会という組織の汚さを
いやというほど見せつけられた

知人も友人も教会関係の人が多かったから
本当に多くのものを失った

もう残りの人生は自由に気ままに
ふまじめによこしまに生きるって決めたんだ

信じるに足りないものを捨てたことに後悔はしていない
ただ自分の20代30代を
あんなものに一途に・ひた向きに信じたことは後悔している

神なんていないんだから
奴らにはもう
祈りさえ私のためにしてほしくない