その愛情を恵まれない人々にも

昔に｢アジアパー伝」(どの巻か忘れたけど)
戦場カメラマンであった故鴨志田穣さんが
酔っぱらってたとき
道中ペット(犬だったかな？)が亡くなって
亡骸を泣きながら毛布にくるんで泣いている人にすれ違った時
「おれは戦場で死んだ子供を抱えて泣いている母親を見てきたんだぞ」
と怒鳴りつけたというくだりがあるけど
(注:記憶違いだったら済みません)

今の日本の異様なペットブームを見て
私も実は内心鴨志田さんのような
怒りではないけど違和感を感じてしまうのです
私も同じ東南アジアで
貧困のドツボの中で生きている人たちを見ていたから
でしょうか

かわいいかわいいペットちゃんのために
高級ペットフードやジュエリー付きのリードや
最近はブランドのお衣裳まで
ウン十万円という
お金を惜しげもなく使いながらも
同じ地球の上では
飢えや病気に苦しんでいる人たちがいるのだけど

「ペットなんて畜生に金を使うよりは人間様に使え」と
極論を言いたいのではありません

でもワンちゃん・ネコちゃんたちに愛情をかけて
癒されたのなら
その分ほかの恵まれない人々や生き物にも
愛や優しさを…っていうように
外に目を向けられないのでしょうか？