ペットはやっぱり人間になれない

病院に出かけた時のこと

待合室に(というか正確には入口に近い「風除室」だけど)

犬を連れてきたおばさんがいた

幸夫人が茶髪になったような派手な方だったのだけど

待っている間も「○×ちゃんママ痛い痛いだからいい子にしててね」

と話しかける様子はなんだか異様…

まあジャックラッセルテリアらしいわんこは

大人しくはしていたのですが

診察室にはさすがに看護婦さんに止められていたみたい。

帰りに遭遇したおばさんは

何と松葉づえをついていた

どうやって帰るのかな…とおもったら

そのままリードを引いて帰ってたけど

訳のわからないわんこは

いつものように歩きだして

ご主人が「待って速く歩いちゃダメ、ダメよ○×ちゃん」

とヒステリックに怒鳴られていた。

そういえば以前

マクドナルドの外のテーブル席に

犬の散歩中に立ち寄ったらしいお姉さんが

何を思ったかわんこのリードを

テーブル(アルミ製の折りたためるやつ)

の足にくくっていた

当然わけのわからない

好き勝手に動き出そうとして

テーブルごと(上にはコーヒーとハンバーガー)

ひっくり返して

思いっきり怒られていた

確かにみるからに頭悪そうなダメわんこだったけど

なんだか犬が可哀想。

というか

人間じゃないんだからわかるはずないじゃん。

ペットも家族の一員ともいうし

ペットも家族同然で育てられると

自分のことを犬とか猫だと認識できないらしいけど

自分のペットを動物だとできない

おバカな飼い主もこれから増えるのだろうな。

あたいもイヌ好きだし買いたいと思っているけど

松葉づえをつきながら

よたよたとイヌに引っ張られながら

帰っていくおばさんを見ると

なんだか心の隙間をペットで埋めているさみしい人が

いざ自分の病気や事故のときには

愛するペット様が足手まといになっているように見えて

なんだか考えさせられたな。

どんなにお利口でも

どんなに心が通じ合っていても

所詮ペットは人間になれない。

うちのいとこもこれまたアラフォーで未婚なのだけど

大のねこ好き。

手近に愛玩物があるから危機感が薄いのだろう

「ペットを飼うと縁遠くなるよ」

あながち嘘じゃないのかなあ？