ろうそくで灯すもの

elenapanda552010-12-30

あたいが某東南アジアの国に滞在していた時
そこに暮らす日本人のため
NGOが作っていた情報誌があった

貧困国
内戦で人々が傷つき
かつ東南アジア

というと
とこに集まる外国人たちって
一種独特なものがある

日本の社会に溶け込めずに
海外に居場所を探しに来た人

殺伐とした日本に傷ついて
鷹揚で素朴な途上国のひとに救いを求めに来た人

経済や技術発展の波にもまれていない
一昔前の社会に精神的なものを求めに来た人

スピリチュアルなんだかピュアなんだか
まあ現代のドライで機械的で内向的な日本から
はじき出されてきた人たち

まあ激しい虐殺の歴史をくぐりぬけてきた某国
ということもあって
その国の文化遺跡というか世界遺産で
亡くなった人々の慰霊のために
イベントをやった日本人がいたのよぉ〜と
いう話が出ていた

あたしが赴任する数ヶ月前だったんで
お会いすることもなかったけど
当時一緒に働いていたスタッフの話では
亡くなった人たちのために
たくさんのろうそくをともしたらしい
結構現地の人も集まった話も聞いた

まあ当時あたいもカトリックだっただけあって
人々は宗派を問わずというのは
なくなった人の魂を慰めるため
ろうそくをともすんだなあ
とすごく印象に残った

その活動家の名前は
(雑誌にはキャンドル・アーチストとあったけど)
ろうそく使うだけあって「キャンドル・ジュン」
っていうらしい…とも聞いた

まさかねぇ
その人が五年後
お騒がせ女優と結婚するとはねぇ〜

なにもない貧しい国の
魂を鎮めにわざわざ
遠い国まで来ていたなんて
純粋そうな人に見えたのだけど
う〜ん…