育てにくい子ども

里子の虐待死事件で
逮捕されたのが
声優ときいて
「え、声優さんのお給料で里子が養えるの」
と思ってしまった私。

確か昔、声優さんたちが
「給料が安すぎる」
と訴えていたニュースを見たことがあったし
(誰でも知ってるアニメの声を
やっているような有名な方々だったと記憶している)

一時保護施設で出会った人に
高校不合格→アニメの専門学校→声優の勉強に転換
→声優の仕事がない→収入がない→職を転々…

と病気や家庭の問題を抱えて
住所不定・無職という経歴を持っている人がいました。

そんなんで
私の中では
「声優＝経済的困窮」という勝手なイメージが。

まあ立派なお家に住んでいたようなので
経済的には恵まれていたようですけど。

かつてはお金目当てに
里子を育てていた方も無きにしも非ずですけど。

私がこの事件が心配しているのが
「じゃあ里親制度はもうダメだ〜
みんな児童福祉施設に入れろ〜
あるいは危険でも実親のところに戻せ〜」
みたいな世論が出てこないかってこと。

施設の子がみんな不幸なわけでもない。
血のつながった親に育てられた子がみんな幸せでもない。
継母に育てられた子がみんないじめられるわけでもない。

親だって人間なわけだから
同じ血のつながった子どもでも
相性がある気がするのだ。

昔の人の自叙伝などを読んでいると
両親は可愛がってくれなかったが…
乳母には心を打ち明けた…
伯父と一緒にいる時が心安らいだ…
祖母がいつも慰めてくれた…
みたいな
実の母親・父親以外に
子どもに関わり寄り添う存在があるのに
気づく。

性格がちょっと個性的だったり
複雑な家庭環境に育ったりして
「ちょっと育てにくい子ども」を
母親や里親や施設職員が
周りとどう協力してフォローしていくか…
ということのような気がする。