福祉国家はますます遠く
近くに特別支援学校があるせいか
実家のあるこの街に帰ってきて
障害者の方を見かけることが多くなりました
(それとも昔と比べて障害者の社会参加が多くなっただけでしょうか?)
それももう学校に通う年齢ではなく
おっさん、おばちゃんといいたくなる年齢の方々…
白髪頭のお年寄り夫婦が
頭の禿げたお年のような障害を抱えたお子さんを
一生懸命暴れないように制止している
そんな光景もありました
福祉の仕事をしているとき
障害者支援やご家族の講演会やドキュメンタリーを
見る機会も少しありましたが…
「この子たちも人間なんです」「彼らも生きている」
「障害者への偏見をやめて」「僕らも普通に生きたい」的な
メッセージばかりで「なんか違う…」と思ったことがあります
人々の偏見をなくすだけでなく
バリアフリーだけでなく
障害者やその家族が普通に生きられる
そういう社会システムにどうしてできないのだろう?
家族制度が崩壊したから後は地域社会や公的扶助しかないのだけど
社会保障も崩壊寸前だし…
障害(あるいは病気でもいいけど)を抱えても本人や家族が
ささやかにいていけるような産業構造になってないからねえ