うちの子がうそをついた…

elenapanda552009-03-09

「君がうそをついた」(超なつかしい〜)をいじってのタイトルです
とはいえ私は子持ちじゃありません

子供がうそをついた、というので虐待して死なせてしまったお母さんの
記事がありましたが…

福祉の職場にいたとき
親が一番感情的になるのが
「うちの子がうそをついた」ということだったような気がします

一人の人間として自分の家族に
「うそをつかれる」ということは
普通の人間なら感情的にならざるを得ないでしょうねえ〜

「ウソをつくような子に育てた覚えはないっ!!」て
朝っぱらから怒鳴ってたお母さんや
「どうしてもうちの子にはウソは悪いことだってわからせたいんです!!」
と半泣きになって折檻していたお母さんとか
「どうしてママにまでウソをつくのっ!!!」と子供をひっぱたいて
大泣きしていたお母さんとか…

ある療法家の先生に
「子供の時間感覚と記憶はあいまい」というお話をして下さり
子供が本当に悪意と意図を持ってウソをついているか
見極める必要があるという話を聞いて納得したことがあります

幼い子供の中には「空想癖」ともいうか
上の空で現実と空想がまぜこぜになってしまったり
作り話と現実が「錯綜」してしまったり…
と聞くと
魔法や擬人化やおとぎ話やファンタジー好きな
子供のこころとあたまの世界も理解できるような気がします

それに子供は自分の言葉で
状況や自分の考え・思いを表現しなれてません
詰問されたり質問されたりするシチュエーションには
「知らない」「やってない」と
その場から逃げることしか考えつかないもんですよね
自分が子供のころ親に叱られているときのことを思い出してください

大人が知りたいのは真実や事実関係
でも子供にはその状況が理解できないかもしれないし
あいまいでうろ覚えで上の空の記憶をつないで
自分のつたない言葉で説明しなければならない…

「今お母さん(お父さん)は…について本当のことが知りたいんだよ」
というメッセージを送りつつ
子供がこたえやすい形で質問する…
理想といえば理想かもしれませんが
そういう大人目線があればいいのですが

それと逆にいえば
「子供の発言はあいまい」ということを弁えないと
やれいじめだ喧嘩の時に「うちの子はこう言いました!!!」なんて
自分の子供の証言を盲目的に信じると
後で大変なことになる時もありますから注意しましょうね