嫌いな人にこそ寄ってくる…

私は昆虫が苦手だが
特にカマキリがだめである

しかし
なぜか
たまたま庭の水やりを命じられて
水をまいていた時に
あたしの眼の前に…とか

外掃除をしていた時
あたしの眼の前にポトリ…とか

新聞を取りに行ったときに
頭に何かがのっかったので
あれ？と振り返るとそこに…とか

(いずれもあたしの悲鳴と同時に
すぐ撲殺されたのは言うまでもない)

鳥肌がたつほど嫌いなのに
他の人は別にそんなに遭遇しないのに
なぜ？

知人に蝉が大嫌いという人がいたのだが
ある夏の夜
野外のガーデンパーティーで
彼女のかな切り声が聞こえた
100人近くいる会場の中で
彼女一人に
蝉がたまたまぶつかってきたのである

鼠が嫌いという人も
逃亡したハムスターに会うことなど
普通誰にもないのに
その人だけ
たまたま団地の中で
そういう体験をした

嫌いな人こそ嫌いなものをひきつけてしまうのか…

ちなみにうちの近所の猫ばあさん
近所の人に苦情を言われた時
「おかしいわね〜猫は普通嫌いな人には近寄らないのよ〜」
ととぼけて
相手の激怒を買ったらしい