旬があるものたち

話題になった本は
騒ぎが通り過ぎてから
図書館で借りることにしている

あとで
「ああ、こんなことで騒いでたんだ…」と
宴のあと・祭りのあとを
遠くから眺めているような感じ

現実の経済的な問題があるから
昔のように
新書を自腹で買う気にはなかなかならなくて

今予約している「八日目の蝉」に
目を通すことになるのはいつごろだろう？

でも音楽は逆
今流行っているのは
できるだけ今のうちになってしまう

半年ぐらいブランクを置いて
聴いてみると
何か新鮮味が足りない

旬というのが音楽にあるのかわからないが
新作を試しに借りてよかったんで
旧作も…
と借りてみると
すごく色あせて聴こえる

音楽の好みは
聴き手のその時の心理状態を
映してしまうのだろうか

病院に入院していた時
暇だからと
CDいろいろ買いまくったのだけど
(もちろんその時の流行りのアルバム)
なかなか聞く気にならなかった

ヘッドフォンで耳が疲れてしまうからか

でもやっぱり体調が悪いと
音楽を聴く気にはなれないのかなという気も…。

何年もたってもどんな季節だろうが
聞いて飽きない
というかスピーカーで流しても全然平気
というアルバムに出会えるのは
難しい

10年ぐらい前に
ミリオンで売れたアルバムたちは
今もあなたの部屋で
携帯プレーヤーで
聞くのに耐えられているでしょうか？