来年の10万円よりも今日の1000円

「ハイビジョンテレビほしいんだけどなあ〜」
「海外行きたいとは思うんだけど…」
と嘆いても
所詮安物のDVDプレーヤーでその場しのぎ
近場の国内の温泉で間に合わす

こんなお金の使い方が増えているような気がする

じぃーっと忍の一字で
一年間我慢すれば
10万円代の出費もできるのに

来年の10万円よりも今日の1000円という感じなのだろう

欲しいものを今すぐ手に入れずにはいられない
退屈で平凡な毎日だけを過ごすことができない

「一生もの」の買い物は敬遠され
激安の使い捨てばかりの大量消費にあおられる
日本人のお金の使い方の貧しさというか
小規模の消費でガス抜きせざるを得ない
ストレス社会の一面を垣間見る気がします

以前スペインで生活をしていた時の話を書いたことがありますが
「過去の栄光にすがっている」斜陽の国なのに
なぜ人々は生活的にも精神的にも豊かに過ごしているのだろうか
(※以前テレビでスペインを訪れたユーミンもこの問題を指摘していた)

スペインはいまやG8にも入れてもらえなくて
社会保障制度はそれほど充実していない
産業もさほど発展していない
少子化も日本並みに深刻だし

スペイン人は｢ラテン系の情熱の国｣といわれるが
それは「恋に情熱を燃やす」だけでなく
「つましいながらも生活を楽しんで生きることができる」
彼らの生きざまなのかなと思う今日この頃